保活狂騒曲

「保育園落ちた日本死ね」で日本が騒然とした2016年にはじめたブログ〜都内在住、7歳と2歳をゆるゆる育て中。総合職フルタイムのアラフォーワーキングマザーの戯言

幸せのハンコ

「幸せを呼び込むというハンコ」のうわさを聞いたのは、5年ほど前、行きつけのバーでのこと。

ママと常連のお客さんの話によると、都内で、あるおじいちゃんがやっているハンコ屋でハンコを作ってもらうと、その後、どんどん運気が上がり幸せをゲットできる、というもの。

政財界や芸能界でもそのハンコを手にして成功したひとも多いとのこと。

さらに、そのおじいちゃんは不思議な力を持っており、今使っているハンコとその人との会話で、過去・未来・運命などさまざまなことが“見える”というのです。

ただ、ハンコはすべて手作りのため、一日数件の予約しか受け付けておらず、全国からうわさを聞きつけた人たちの予約電話で常に通話中の状態。そもそも予約が取れれば奇跡、ということらしい。

予約は翌日の指定された時間に行かなければならず、地方の人たちは予約が取れ次第、飛行機のチケットを取ってやってくる・・ほどだという。

そんな話を聞いたら、誰でも興味がわくでしょう!ってことで、予約電話にチャレンジしてみましたが、何百回電話をかけても全くつながらず、つながった!と思ったら、お店のおばあちゃんから「本日分の予約は終わりました」と悲しく告げられること数十回・・。


どうやら、この不思議なハンコ屋さん、「ハンコを必要としている人」だけに、ご縁があるということで、一回電話をすればつながってしまう人もいれば、永遠につながらない人もいるらしい。。


しつこいわたしも「今は、幸せのハンコは必要ないんだ」とあきらめ、何年も経っておりました。

その後、結婚し姓が変わり、新しいハンコ作らなきゃなー、と思っていたところこの不思議なハンコのことを思い出し、今ならいけるかも!と電話をすることめげずに数十回目。

なんと、ある日、つながったんですね。

姓も変わったことだしハンコが「いま必要なんじゃない?」と呼び寄せてくれた気がしました。

さて、寒い冬のある日、指定された時間にお店に行くと、そこは狭い狭いお店。

おじいちゃんとおばあちゃんと、ハンコを作ってもらう人と、次にハンコを作ってもらう人の4人も入ればギュウギュウで、なんだったら、おじいちゃんとの会話(超個人情報)は待ってる人に丸聞こえ・・。

さて、ついに私の番となりました。

おじいちゃんは仙人のような見た目。仙人は私の旧姓のハンコを見て「ハンコ屋を長くやっているけど、こんな苗字初めてだね。珍しいね」との第一声。

マヂっすか!名字のプロすら見たことない名字ってすごいな、と旧姓に後ろ髪をひかれる思いを掻き立てられた後、本題。

□先祖はあなたを実家から出したくなかったけど、子供を産ませるために嫁に出した

(わかります。かなり時間かかりましたから、相当出したくなかったのでしょう笑)


□夫の両親からは気に入られている

(いまのところ関係は良好)


□旧姓の印鑑は、子供を6人作れと出ている

兄弟たくさんいると楽しいでしょうね・・現実問題無理だけど)


□夫との相性は良い。夫は大器晩成型なのでとりあえず褒めて伸ばせ

(なんとなく、わたしもそう思っていた)


□仕事は、とてもいいセンスを持っている。もう少しクリエーティブな仕事でもよい

センスがいいかはわからないが、仕事内容は自分に合っている)


□若いときは「女」になりきれなかった

(なんとなく、言わんとしてることはわかる・・)

□おなかの子供は男の子

(これは残念、生まれてみたら女の子でした)

など・・。
ほほーう、と思うことや気づきも多く、仙人との会話自体とても面白いんですね。
わたしは、仙人が単純に「スピリチュアルな不思議な力」だけで話しているとは思えませんでした。
それは直観力をベースとした、人間観察力や洞察力、これまで何百人以上のひとと会話をしてきた経験値を基に、本人との会話を通じて話していることなんだな、と。

二か月後、出来上がったハンコは丸くて笑っているような文字のかわいい、実印・銀行印・認印の三本セット。

押す時に思わず、優しい気持ちになってしまうんですね。
ハンコを押すたびに「幸せになれますように」と心の中でつぶやいてしまいます。

おかげさまで(?)いろんな場面で「ラッキー」と思うことや、上手くいくことも増えた気がします。

不思議なハンコ屋については仙人が著書も出しています。
興味のある方は、ぜひ予約電話チャレンジしてみてください。