つづき。
まず、”夫くん”に、社会人の基本「あいさつ」を指導することにしました。
しかし、「君もいい大人なんだから、あいさつくらいきちんとしなさい!」と言いたい気持ちをグッとこらえて、
まずは自分から大きな声で”夫くん”にあいさつすることにします。
「おはよう!」と声をかけると、”夫くん”もつられて「あ、おはようございます・・」と言います。
昨日より、少し声が大きくなりました。
あいさつについては、こうして、自分から率先する作戦をとることにしました。
次に、”夫くん”がいなければ、チームが成立しない、仕事がまわっていかないことを、根気強く何度も説明します。
「君は貴重な戦力なんだ。できないこともあるかもしれないけど、みんな期待してるんだよ!」
”夫くん”はまんざらでもなさそうです。
さて、作業をしても、スピードが遅く、ケアレスミスも多い”夫くん”。
アレコレ言いたいのはがまんして、
「よく出来たね!でも、ひとつだけ言うと、◯◯だけは次回気をつけよう!」
と声をかけます。
そう、”夫くん”は二つ以上の指示をされても、覚えられませんが、ひとつなら理解できるようです。
そして、”夫くん”は、言葉で言っても覚えられないことが多いようなので、
デスクに紙に書いたチェックリストを貼ることで、少しケアレスミスも減りました。
また、チームメンバーに言い方を気をつけたり、気を使うことで、チームが気持ちよく仕事ができることも教えます。
仕事をやってもらったら、ありがとう、
人にお願いするときは、いつまでに何をやってほしいと、丁寧にお願いするんだよ。と。
チームメンバーの女子に、たまに、ちょっとしたお菓子の差し入れなどあると、無理な仕事も受けてもらいやすくなる・・といった上級編もありますが、
”夫くん”にはまだそれは難しそうです。
”夫くん”の教育は本当に根気のいる作業です。
いち、教えたら、さん、忘れている日もあり、心が折れそうになります。
しかし、めげてはいけません。
いつか”夫くん”がひとりでバリバリ仕事をまわせるようになるまで、頑張らなければいけないのです。
自分の仕事が出来るのは当たり前。
人を育てることができて、一人前、なのですから。
おわり。