(今のところ)読書好きに育っている5歳児。
0歳児のころから絵本の読み聞かせをしていますが、その子・その年齢にあった絵本選びってけっこう難しい。
家にある絵本は、赤ちゃんの頃から読んでいるものが多いのですが、
だんだん年齢にそぐわなくなってくる。
かといって、少し背伸びして小学生向けの本に手を出すと、文字ばかりで興味を持ってくれない。
適度に絵があって、ストーリー展開も少し成長した子向けの絵本ってないかなぁ？
と常々探しておりましたが、ようやく、5歳児も気に入り、わたしも気に入った絵本に出会いました。
それが、これ！
クラシック・ムーミン絵本(童話)シリーズ。
いま、Eテレでムーミンのアニメを放送しており、少し不気味だけど不思議な世界観に興味をもった5歳児が図書館でみつけたきました。
ムーミンの絵本はいろいろなシリーズがでており、もっと文字が少ないものや、絵が大きなものもありますが、
我が家の5歳児にとっては、このクラシックシリーズがちょうど良い。
そしてわたしも気に入って読んでいる理由は、物語の質の高さです。
まず、キャラクターの設定。
ミイは「こわいめにあうとどうしたらいいかわからなくなり相手に噛み付く」
スナフキンは「自由でいることを一番大切に思い、物を欲しがらない」
スニフは「ちょっぴり自分勝手だが、人を傷つけたりはしない」
すっごくリアルじゃないですか？
なんだったら、自分の周りにもいるいる、というキャラクター(性格)ばかり。
また、個人的に大好きなシーンとしては「すがたの見えないおきゃくさま」というお話で、
邪険にされた女の子がおびえから姿が見えなくなってしまうのですが、
ミイがその子に対して「なにかしてほしいことはないの？ぶってやろうか？」って暴言を吐き「怒ることもないなんて、このままじゃダメ！」と意見するんです。
ことばはすごく乱暴ですが、
感情の発露を促してあげてるシーン。
人間関係が怖くて消えてしまった子、それを打ち破るためにはどうしたらいいのか、そして、まわりはどう助けてあげればいいのか、すごく細やかに表現されているよう感じます。
絵もとてもきれいなのでぜひ手に取っていただきたいのですが、
一冊2000円くらいするのでまずは図書館でお試しください！
